ナチュラルクリーニングのススメ!-夏に大掃除って何で?!-
こんにちは。デザインHIRAYAのシンクホームです。
以前から猛暑日が続く中ではありますが、いよいよ梅雨明けを迎え、本格的な夏がやってきました。
みなさんは、夏と言えば山ですか?海ですか?
レジャーの楽しみな時期がやってきましたが…
今回は遊びのお話ではなく…
夏こそ大掃除をしましょう!
というお話です。
「年末じゃなくて、何で夏?」
と思うのはごもっともだとは思います。
夏こそ大掃除をするべき理由と、
自然素材を使った話題のナチュラルクリーニングについてのお話します。
自然にやさしく、身体にやさしく、
ナチュラルクリーニングによるらくらくお掃除で、おうち時間を充実させましょう。
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夏に大掃除って何で?
大掃除と言えば冬ですが…
冬の大掃除…そもそもこんなこと考えたことありませんか?
「なんでこんな寒いのに、掃除するんだろう?」
「雑巾しぼり、手が冷たくて嫌だなぁ」
「一年の終わりにやるから意味がある!」
と言ってしまえば、もちろんその通りなのですが…
寒さに凍えながら無理をするのであれば…
夏に大掃除をやればいいんです!
メリットだらけの夏の大掃除!
冬の大掃除よりも、夏にはメリットしかありません
・寒くないから、水回りのお掃除が捗る!
・日が長いから、じっくりできる!
・何かとせわしない、年末の大掃除がラクになる!
と、少し考えただけでも、十分なメリットに思えてきませんか?
「まぁ、そりゃ夏だからそうだよね」
と思う方にも、今からお話するメリットには大きく頷けることでしょう。
一体何なのか…?
夏だから、気温が高くなりますよね?
気温が高くなると、熱によって油がやわらかくあります。
最大のメリットとはつまり、油汚れが落ちやすい! ということです。
冬の寒さによってガチガチに冷え固まった換気扇の油汚れを、ガシガシとスポンジで擦って落とすのは、とても大変ですよね。
ましてや冬場の水仕事はとてもツライものと言えるでしょう。
ですが、夏であれば、熱によってやわらかくなる油の性質を利用して、冬の大掃除よりもラクラクと汚れを落とすことができます。
ストレスも無く汚れを落とすことができるのは、とても大きなメリットだと言えるでしょう。
汚れの性質を知り、掃除を制する
夏の大掃除なら油汚れがカンタンに落とせる、とお伝えしましたが…要するに、重要なことは「汚れの性質を理解する」ということです。
油は外気温の影響を受けて固まったり、やわらかく溶けたりします。
冷え固まった油では、洗剤をつけたスポンジでいくら擦ってもなかなか落ちません。
まずは、油をやわらかくしてげることです。
ちなみに、皆さんカレー鍋ってどうやって洗っていますか?
嫌いな人が少ない、ほとんどの方に好かれていると思われるカレーですが…
食べ終わった後のお鍋を洗うのって、大変ですよね?
スポンジもダメになってしまうこともあるし…
汚れたカレー鍋ですが…
先ほどの油の性質を応用することで、実は、簡単に洗うことができるんです。
その方法とは…
「汚れたカレー鍋に水を入れて沸騰させる」
ただそれです。
水を入れて沸かすことによって汚れをやわらかくして浮かせて、沸かしたお湯を捨てたらキッチンペーパーなどで、サッと拭き、仕上げにいつものように洗剤をつけたスポンジで洗うだけです。
電気ケトルなどで沸騰させたお湯を鍋についたルーにかけるだけでも、スルンっと簡単に汚れが落ちますよ。
汚れの性質を理解すれば、苦労せずにお掃除ができる、ということがよく分かる例ではないでしょうか?
そして、汚れには「酸性」と「アルカリ性」があるということを知りましょう。
これからお話するナチュラルクリーニングを行うために、「酸性の汚れ」「アルカリ性の汚れ」を知る必要があります。
と言っても、特に難しい話ではありませんので、身構えずにどうぞ。
ナチュラルクリーニングって何?
環境にも身体にもやさしいことから話題のナチュラルクリーニングですが、
「興味はあるけどよく分からないし…」
という方は多いのではないでしょうか?
『暮らしの汚れに重曹!』と聞けばピンと来ますでしょうか?
ナチュラルクリーニングとは、重曹などの天然由来成分を使用したお掃除方法のことです。
天然由来の成分だから、環境にやさしいのです。
しかし、ただやさしい成分だからオススメするという訳ではありません。
そもそも、なぜ重曹が汚れを落とすのに有効なのかと言うと、多くの汚れが「酸性」だからです。
そして、重曹は「アルカリ性」です。
「酸性の汚れ」に対して「アルカリ性の重曹」…
反対の性質で中和することで、ガシガシと力を込める必要なく、簡単に汚れを落とすことできる。
「汚れの性質」「成分の性質」を利用して、ラクラクとお掃除を済ますことができるのが、ナチュラルクリーニングの最大の魅力です。
汚れの性質をしっかりと理解し、使い分けることで、ガシガシと力いっぱいに汚れを擦る必要なく、ラクラクと汚れを落とすことができます。
何が酸性?どれがアルカリ性?
ほとんどが「酸性の汚れ」ではありますが、もちろん「アルカリ性の汚れ」だってあります。
下の図を参照いただければ、大まかな汚れの区分と、それを中和するのに必要な成分がお分かりいただけるかと思います。
※成分の位置関係はあくまでも目安です。商品などによっても変わります。
これを見ると、食器用洗剤は酸性寄りなんだと言うことが分かります。
油汚れを落とすのに、「中和する」ということは難しいとも言えますね。
※実際には、食器用洗剤は「界面活性剤」の性質を利用して汚れを落としています。
ガスコンロなどのお掃除に役立つ台所用の塩素系漂白剤は強いアルカリ性です。
ところで、台所用漂白剤を素手で触るとぬるぬるしませんか?
あれは、実は皮膚の表面が溶けているからなんです。
アルカリ性は、タンパク質を分解する性質を持ちます。
そのために、油汚れも落ちやすくなるんですね。
強いアルカリ性である塩素系漂白剤は便利ですが、
素手触ると危険だし、どこにでも使えるわけではありませんよね?
そこで役立つのが、天然由来成分である重曹、セスキ炭酸ソーダ、クエン酸などです。
他にも酸素系漂白剤などもありますが今回はこの3種でお話させていただきます。
使い方は簡単!これでバッチリ!
先ほどの図を見て分かる通り、
重曹、セスキ炭酸ソーダがアルカリ性で、重曹よりもアルカリ力が強いのがセスキ炭酸ソーダです。
そして、クエン酸が酸性となります。
いずれも薬局やホームセンター、100円ショップなどでも買うことができます。
はじめから薄めてあるスプレータイプも売っていますが、
自分で濃さが調整できたり、便利な使い方のできる結晶の粉末状がオススメです。
医療用、食用、工業用、と種類があるものもありますが、純度がより高いものが医療用で低いものが工業用です。
お掃除に使う分には工業用で十分と言えるでしょう。
簡単にシュッとスプレーで!
ささっと使えて便利なのがスプレーボトルに入れての使い方です。
-作り方-
水500mlに対して
重曹:小さじ4~5
セスキ炭酸ソーダ:小さじ1~2
クエン酸:小さじ2~3
で混ぜ合わせます。
濃く作れば、それだけ作用は大きくなると考えて良いと言えます。
お好みで混ぜ合わせて作りましょう。
また、防腐剤なども入っていないため、使用期限は1週間程で考えましょう。
-使い方-
・ふきんなどに吹き付けて、汚れをふき取る。
・汚れに直接シュシュっと5~6回たっぷりと吹付けて、ふきんなどでふき取る。
なかなか落ちない汚れには…
・汚れにキッチンペーパーをかぶせてからたっぷりと吹付け、ラップでしっかりと覆い放置
ラップでしっかりとパックをして時間を置くことで、汚れが中和されていき、頑固な汚れも落とすことができます。
より強力なペーストでしっかり落とす!
さらに落ちにくい頑固な汚れにはペーストを使ってガシガシ落としましょう!
-作り方-
水1に対して1:3~5程度でペースト状になるように混ぜ合わせる。
少しずつ水を加えながら、ちょうどいい具合になるように調整しながら作ると良い◎
-使い方-
・汚れの酷い箇所にペーストをたっぷりと塗りつけ、スポンジなどでこすり、仕上げに流す
・歯ブラシに塗って、汚れをこする
・スプレーと同様に、ラップでパックをするのも有効◎
実録!数千円掛けてもて落ちない汚れが100円で!
ステンレスキッチン…
大変人気のワークトップですが…
手あかが目立ちます…
これがなんと、なかなか落ちない…
しかし!
中性洗剤や数千円するプロ仕様のステンレスクリーナーを使っても全く落ちなかった手あかが汚れが、ご覧の通りです。
使ったのは、たったこれだけ…
100円ショップで買ってきたセスキ炭酸ソーダのスプレーです。
シュシュっと手あか汚れにスプレーして、少しだけ間を置いて、ささっと拭き取っただけ…
汚れを中和してあげれば、お金も掛けずに、何とも簡単にキレイになります。
ナチュラルクリーニングのまとめ
使い方についてもお分かりになれましたでしょうか?
改めてお伝えすると…
「酸性の汚れ」には「アルカリ性」
「アルカリ性の汚れ」には「酸性」です
換気扇やIHなどの油汚れには重曹やセスキ炭酸ソーダ
水回りのこびりついた水あかにはクエン酸
と使い分けましょう。
天然由来と言っても、全ての素材に対して使えるわけではありません。
使う箇所によっては変色を起こすものもありますので、しっかりと確認してから使用してください。
また、人体に必ずしも安全というわけではありません。
使用する成分によっては、手袋をするなどの対策も必要ですので、気を付けて扱いましょう。