値上げに負けない!電気代節約術!
こんにちは。デザインHIRAYAのシンクホームです。
毎年のように続く電気代の値上がり…
本格的な冬になり暖房器具などを使い始めてからの電気代の請求書が、皆さん手元に届いたのではないでしょうか?
昨シーズンの冬にも、電気代の値上げを肌に感じた方は多かったことでしょう。
今は、そこから更に値上がりをしています。
12月使用分の請求はどうでしたか?
一般的に、電気の使用量は1月・2月が最も多いと言われております。
電気代は、家計に直接響くものです。
しかし、冬に暖房は必須です。
健康にも影響しますので、電気を使わないわけにはいきません。
そのため、電気代の節約をするためには、日々の積み重ねが大切になっていきます。
今回は、電気代についてのお話から、節約術をお話します!
まだまだ続く冬を、安心して乗り切るために節約術を学びましょう!
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電気代請求書のヒミツ?!
月々の電気料金の内訳をご存じですか?
1ヶ月の電気代 = 「基本料金 + 電力量料金 + 再エネ賦課金」
簡単にまとめると、
「契約容量で決まる基本料金」と「使用電力量に応じて計算する料金」を加算した金額です。
「使用電力量に応じて計算する料金」について、
少し掘り下げて説明します。
「使用電力量に応じた料金」① 電力量料金
まず始めに電力量料金についてです。
電力量料金にも内訳があり、
「電力量料金単価」 × 「1ヶ月の使用電力量」 ± 「燃料費調整額」 × 「1ヶ月の使用電力量」
となります。
「電力量料金単価」は契約内容によって違うのはもちろんのこと、時間帯によっても変動します。
ご存じかとは思いますが、「深夜電力」と呼ばれるものです。
「深夜電力時間帯」についても「23:00~」や「1:00~」と、契約内容によって違いがあります。
ご自身の契約内容について、よく確認してみるのことが大切です。
そして、「燃料費調整額」ですが…
近年の電気代値上げの最大の要因とも言えるのが、「燃料費調整額」です。
電力会社が電気を作るためには、燃料となる原油や天然ガスなどが必要です。
しかし、それら燃料は市場や外部要因によって変動します。
「燃料費調整額」は、この価格変動に応じて電気料金を調整する仕組みで、電力の使用量に応じて調整額を計算し、加算または差し引きをします。
電気代値上げの最大の要因とお話しましたが…
近年の燃料費の高騰が、原因となっています。
「使用電力量に応じた料金」②再エネ賦課金
もう一つ気になるものがあったかと思いますが…
「再エネ賦課金」についてもご説明いたします。
(以前の別ブログ「太陽光のホント!?-載せるべきか?載せないべきか?-」にも説明があります。)
「再エネ賦課金」とは「再生可能エネルギー発電促進賦課金」の略で、
再生可能エネルギーの普及を促進するために、太陽光発電などによる電力会社による買取費用の一部、電気を使用する全ての人たちで負担するための賦課金です。
より詳しく知りたい方は、別ブログ「太陽光のホント!?-載せるべきか?載せないべきか?-」をご参照ください。
「再エネ賦課金」も電力使用量に応じて計算され、その単価についても都度値上げをしています。
太陽光発電の普及率の増加などが要因ではありますが、燃料費に左右される火力発電などに頼らない電力供給のためには必要なことと言えます。
結果としては、近年の電気代の値上げは「燃料費の高騰」と「再エネ賦課金の値上がり」によるものということが分かります。
電気代節約術で絶対押さえるべき3つのポイント!
電気代の仕組みに触れながら、値上がりの要因についてご説明しました。
ここからは節約術についてのお話です。
まず始めに、電気代節約のために絶対に覚えていただきたいことについてです。
それは、
「使用を抑える」
「時間帯を考える」
「使い方を知る」 の3点です。
この3つのポイントをしっかりと押さえて、電気の使用を考えることがとても大切になります。
それでは、具体的な節約術についてお話します。
電気代節約術①「何をどれだけ使っているのかを知ること!」
暖房はエアコンをお使いですか?
洗濯は1日何回?乾燥器は使っていますか?
キッチンはIH…?食洗器は使っている?
電子レンジなどの調理家電はどんな使い方ですか?
テレビの使用頻度は?
他にはどんな家電を使っていますか?
消費電力から、どれぐらい電気代が掛かるかは計算可能です。
しかし、細かくどれだけ使っているからいくら掛かる…までの計算はとても大変です。
家電毎の時間あたりの電気料金の目安なども、調べれば出てきますが…
まずは“どの時間にどの家電をどれぐらい使っているのか”を把握することが大切です。
ご家庭での使用状況を整理することで、この後の節約術がより一層活用できます。
細かく考える必要はありません。
大まかにでも整理することが、節約のための第一歩です。
電気代節約術②「深夜電力を使い倒す!」
深夜時間とその他の時間で、1kWhあたり5円以上も差がある場合があります。(契約内容などによって違いはあります)
夜間安くなる深夜電力を活用しましょう。
例えば、電気でお湯を沸かすエコキュートは、深夜電力を活用した給湯システムです。
同じように、その他の家電製品についても、深夜電力を活用できるものがありませんか?
例えば食洗器…
食後すぐに使用するのではなく、タイマー機能を活用して深夜に使用するようにするのはどうでしょうか?
他にも…
洗濯を毎朝するのであれば、洗濯機も深夜電力の時間帯に使用するようにセットするなど…
(↑騒音のこともありますので、ご自身でご判断ください)
節約術①で使用状況の整理をしたら、深夜に使うことができないか考えてみると良いでしょう。
洗濯機のことなど、ご家族や近隣の方への迷惑になるような使用についてはご自身でよく考えてから行うなど、自己責任でお願いいたします。
また、すでにご説明したように、深夜電力、夜間の電気代の安くなる時間帯は契約内容により異なりますので、ご自身のご契約内容についてはよくご確認ください、
電気代節約術③「その電気、使っているの?」
一般家庭でのひと月の電気代の内、5%程は待機電力と言われています。
待機電力とは、テレビやエアコンなど、非使用時にもシステム維持などのために待機している時に使われる電力です。
待機電力をカットするためにはプラグを抜く必要があります。
使わない家電は小まめにプラグを抜く…ほとんど使わないような部屋であれば、いっそブレーカーを落としてしまうという方法も一手と言えます。
ここでも、節約術①の使用状況の整理によって、不必要な電力の見直しをしましょう。
毎回プラグを抜かなくても、スイッチ式の電源タップを活用するのも◎
ただし、テレビの録画予約などはできなくなってしまいますのでお気をつけください。
他には、単純に照明などの電気をつけっぱなしにはしないことです。
当たり前と言えば当たり前ですが、これも日々の積み重ねです。
電気代節約術④「取り扱い説明書をしっかり読む!」
取り扱い説明書をよく読んで、設定を見直すことも大切です。
例えばエコキュート…
深夜にお湯を沸かしますが、足りないと予想される場合には日中にも自動で沸き増しをします。
日中の沸き増しをしたくないのであれば、設定を変更することができます。
また、下図はPanasonicのエコキュート取り扱い説明書内に記載されている内容です。(年式、機種などによって記載内容に違いがある場合があります)
直接節約につながるわけではありませんが、意識づけのためには参考になるような情報が載っていることもありますので、まずは目を通すことが大事と言えます。
各家電の設定を見直すことで、余分な電力消費を削減することに繋がることもあります。
または、深夜電力を活用する場合にはタイマー機能の有無などの確認も必要になります。
あまり細かな設定は大変かとは思いますが、まずは開いてみることから始めましょう。
電気代節約術⑤「契約を見直す!」
契約プランの見直しや電力会社自体を変えることで、月々の使用料を安く抑えることができる場合があります。
また、電力自由化以降、「新電力」と呼ばれる電力事業を始めた企業が多くあります。
それらの「新電力」での契約により独自のサービスやセット割などを受けられることもあります。
まとめ
電気代の節約についてのお話をさせていただきました。
いかがでしたでしょうか?
正直なところ、当たり前のことを言っているだけではあります…
それでも、わずかなことかもしれませんが、節約は日々の積み重ねです。
実際、シンクホームスタッフの家で、電気の使用を見直したところ前年と比べて電力使用量を2割弱減らすことができました。
今まで徹底して意識をしていなかった、ということも考慮すべきとは思いますし、各家庭により使用状況は異なるため、同じような結果に必ずしもなるとは言い切れませんが…
結果としては大きな成果があったのでは、というのが所感です。
ただ、節約を意識しすぎるのも、生活の質の低下につながりかねませんので、ご注意ください。
ご家族で、どんな風に電気を使うのか、どうやって節約をするのかを考えることが大切と言えるでしょう。
また、太陽光発電を載せている場合には、
売電価格と買電価格…
作った電気をそのまま使うのと売るのとで、
どちらがよりメリットがあるのか見直しをしてみましょう。
太陽光発電の活用に合わせて、各家電や設備の設定の見直しをしてみるのも、節約に繋がるかもしれません。
何度も言いますが、節約は日々の積み重ねです。
「使用を抑える」 「時間帯を考える」 「使い方を知る」
始めにお伝えした3つのポイントをしっかり押さえつつ、まずはよく見直しをして、話し合うことが大切でしょう。