あえて快適にしないって何で?!子育て世帯の家の最適解とは?
こんにちは。デザインHIRAYAシンクホームの割田です。
今このブログを読まれている方は、「家を建てよう!」と心に決めた方であることでしょう。
それでは、家づくりを考えるきっかけって何でしたか?
もちろん理由は様々あるかと思います。
ところで、私自身のことですが、スタッフとして働き始める前にシンクホームで家を建てました。
つまり、元々はあなたと同じイチお客でした。
そして、私たち夫婦の家づくりのきっかけは子どもの誕生でした。
お子さんの誕生、子育てをきっかけに家づくりを考える方は多いのではないでしょうか?
そして、子育てには平屋が最適だと、私たちは考えます。
今回は、私自身のお話をさせていただきながら、子育てに最適な間取り、平屋の魅力についてのお話をさせていただきたいと思います。
きっと、ご共感いただけるお話であると思います。
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1枚のチラシからの家づくり
そもそものきっかけは実家に入った1枚のチラシでした。
奥さんの妊娠が分かってから、安定期に入るか入らないかぐらいの時でした。
たまたま私が一人で実家を訪れた日に入っていたらしい1枚のチラシ…
そこには、実家のすぐ近くで売り出し中の土地と、それに合わせたプランの提案が載っていました。
それがシンクホームとの出逢いでした。
ちなみに当時はまだSNSが普及し始めた頃で、まだ住宅会社や他の企業など、熱心に始める前でした。
最近だとSNSを見て、シンクホームを知って来られる方が多い印象です。
今このブログを見ている方も、シンクホームを知るきっかけはSNSではありませんか?
話を戻します。
「子どもが生まれるんだから、家のことも考えれば?」
母親に一言そう言われ、特にその後の予定もなかった私は「まぁせっかくだし話だけでも聞いてみようかな」と、すぐに電話して、シンクホームを訪れました。
「いつかはマイホーム」
そんな漠然とした想いはあったものの、明確には考えていなかった当時…
急な訪問ではありましたが、代表・神久に家づくりの流れや考え方、アドバイスをもらい、家を建てることへの興味がますます沸きました。
その晩奥さんとその日の話をして、またすぐに二人でオーナー見学会やライフプラン相談に参加することを決めました。
家づくりノート(※相談会参加時にお客さまにお渡ししているノートです。)も書き始めました。
思いがけずに始まった家づくりではありましたが、このまま任せておけば大丈夫だろうという想いはありました。
それは、その後に参加したオーナー邸見学会での皆さんの満足そうな様子、楽しそうな暮らしからでした。
何かあればすぐに相談できる…距離感の近いお客様との関係性に安心を覚えたからです。
少し宣伝めいた話をしてしまいましたが、実際にお客様側だった当時、奥さんと二人で話をして、そのままシンクホームで建てることを決めました。
(ちなみに、他の会社や展示場など一切周らずに決めました。)
設計申し込みをしてから長女が誕生し、アパートでの子育てがはじまりながらの家づくりのスタートでした。
はじめての子ども、アパートでの子育て
この時点で家づくりがはじまってはいたものの…
アパートでの子育てはとにかく大変でした。
お風呂が狭く、沐浴をするにもベビーバスを置いたらいっぱい…
何よりアパートのお風呂は大抵玄関のすぐ近くにありませんか?
玄関すぐの脱衣場で、リビングにも廊下を経て行くのでとにかく寒い…
子どもを厳重にタオルに包むのはもちろん、自分たちも身体が冷える…
出産準備で色々買い揃えたり、お祝いやら実家から買ってもらったりでモノが増える…
けど置き場がない…とりあえず空いてる部屋に…
収納スペースが少ないことはもちろん、アパートの収納は使いづらい…
寝室がとにかく冷え込み、寝かしつけてから夜様子を見に行ったら、布団から出ている顔が冷たい…
窓の結露もすごくて、毎日カーテンがびしょびしょに濡れて、気づいたらカビが生えている…
フローリングの床もべたべたと汚れるし、子どもがハイハイし始めたころは毎日キレイにしなくては気が気でない…
夜泣きもありましたが、幸い同じような子育て世帯の多いアパートだったので、お互い様で、迷惑になるような環境ではありませんでした。
はじめての子育てで毎日大変だったこともありますが、長女の時はこんな感じでの子育てスタートでした。
引っ越してから変わった生活
私が建てた家は、シンクホームで一番人気と言っても過言ではないcasa amareカーサアマーレ(以下:アマーレ)です。
「平屋でもない、2階建てでもない美しい日本の家」
そのコピーにふさわしい、日本人の心に馴染む三角の切妻屋根と特徴的なシンボルとなる三角窓の家…
1階部分で生活は完結しつつも、大胆な吹き抜けで上階との繋がりを生み出し、平屋のような繋がりのある「平屋暮らし」を可能とした2階建て…
そして、魅せる柱や梁、無垢の床で、木のぬくもりをたっぷりと感じることのできるシンクホームの標準仕様で仕上がっています。
長女がちょうど1歳と1ヶ月になる頃、アパートから引越し、あたらしい家での生活がスタート!
8月の終わりでした。
生活がどう変わったかと言うと…先ほどの不満点が全て改善された訳にはなりますが…
お風呂場に、暖房はつけませんでしたが(はじめのプランでは浴室暖房が付いていましたが、外しました)、アパートの時のような冷え込みは感じず、お風呂上りにもLDKのすぐ近くということもあってか、寒くて大変ということはありません。
ほぼ全ての部屋がつながるような間取りで、エアコンは上下階で2か所設置しましたが、1階のエアコンだけで全部屋まかなえる(全館空調ではなく)のでどこでも適温。
暖房は蓄熱暖房器をリビングに設置し、それ一台のみであたたかい。
無垢の床はいつでもさらさらと快適で、子どもがハイハイしていても気にならず、大人も裸足で快適。
収納は、洗濯の動線が確保されて洋服などをしまうのもラクラク行えるようになってストレスフリーになりました。
おもちゃなどは反対に増えたので、あまりキレイに収納できているとは言い難いですが…
とにかく、アパートではないことで気兼ねなく生活できるのはストレスなくとても気分のいいものです。
お風呂の寒さや家事など、少しのストレスも積み重なるとどこかではじけてしまうもの…
自分たちの生活に合わせた環境、動線づくりは家族が笑顔でいられるためのコツの一つと言えるでしょう。
ちなみに、結露に悩まされることもなくなり、カビの心配もありません。
今では新築から5年が経ちましたが、飽きの来ない家で、夫婦ともに気に入っています。
子育てに最適な間取りとは?
子育てをしていく上で、間取りや生活空間において何を一番重視するべきなのか?
乳幼児~小学校低学年頃が一番手の掛かる頃と思いますが、その時に“何”ができるのが良いかと言うと…
“見守り”ではないでしょうか?
いつでもお子さんに付きっきりという訳には、もちろんいきません。
料理はしなくてはいけないし、洗濯や掃除もしなくてはいけない…
だから、子どもだけで過ごしてもらう時間も時には必要です。
「見守り」ができるとは、すぐ目の届くところに子どもがいる、というだけではありません。
お互いの気配を感じられる距離でいられることが大切であると考えます。
ですので、「ちょっと広めのLDKでキッチンからすぐ目の届く範囲で子どもを遊ばせられる環境をつくる」ということにこだわる必要もありません。
例えば、アマーレであればリビングにどんと大きな吹き抜けがあり、上階とつながっています。
キッズスペースを吹き抜けのそばで設けて、遊び場として使えば、階下で料理などしていても、子どの遊ぶ声で何をしいているかが分かります。
私の家でもそうですね。
リビングで遊んでいることも多いですが、上階にフリースペースにもおもちゃが置いてあり、毎日のように騒がしく遊んでいます。
下にいても気配が分かるので、子どもも安心して遊んでいられるようです。
他には、リビング脇に畳スペースなどを設けるのも一つです。
もちろん畳でなくとも良いのですが、数畳ほどの広すぎない部屋を、仕切る仕切らないに関わらず設けておくと、遊び場として使わなくなったらリビング学習用に使ったり、趣味の部屋や老後の寝室など、使い方は自在で広がります。
大切なことは「気配を感じることができる」ということです。
目が届かなくても子どもが何をしているのか、また、子ども側も親の気配を感じることで安心感を得ることができます。
「お互いの気配を感じることができる」間取りを「平屋暮らし」と私たちは呼んでいます。
家族それぞれのプライバシーを尊重しつつもお互いの気配を感じることができる「平屋のような繋がりのある暮らし」という意味です。
子ども部屋は快適にするな?!
家づくりにおいて、誰しも快適さを求めるかとは思います。
例えば、日当たり・風当りが良い部屋にエアコンを一台設けておけば、年間通して快適に過ごすことはできることでしょう。
しかし、あまり快適につくり過ぎるのも良くない面があることを知ってください。
子ども部屋の話です。
・家族それぞれに趣味があって、それぞれがしっかりと区切られた自室で別々に過ごしたい。
・リビングに家族が自然に集まり、一緒に過ごす。
前者を望むのであれば、特に気にしなくてもいいかもしれません。
しかし、後者のように、家族で集まる時間を大切にしたい、習慣にしたい、という想いがあるのであれば“あまり快適ではない子ども部屋”にしましょう。
子ども部屋が快適すぎると、リビングに居る必要がなくなってしまい、自室にこもりがちになってしまいます。
「何言ってるの!?」
と思うことでしょう。
あくまでも参考にですが、「引きこもりになりにくい子ども部屋」という考え方があります。
以下でポイントを説明いたしますね。
「子どもが引きこもりになりにくい子ども部屋」とは?
少し過激な言い方かもしれませんが、ご納得は頂けるかと思います。
一つの考え方として、お読みください。
・広すぎない
子ども部屋は4畳半で十分という意見は、大分浸透してきたかのように感じます。
親である自分たち自身が子どもの頃に6畳一間を与えられていた経験から、子ども部屋は6畳は必要だと考える方が多いのですが、6畳は実際にはなかなかの広さです。
ベッドに、机、本棚を並べて、収納のクローゼットがあって、テレビも並べられて…
自分の部屋だけで必要なモノが揃ってしまうと、部屋を出る必要がなくなってしまいます。
ベッドと机が置ける程度、それだけでも4畳半では広すぎます。
もう少し狭くても良いぐらいですね。
例えば本を並べるスペースが足りないということであれば、共用の本棚、スペースを別に設けることで、家族間のコミュケーションを取りやすい環境を作ることができます。
・エアコンは要らない?!
子ども部屋にエアコンは設けなくても良いと思います。
もちろん間取りにもよりますが・・無駄な廊下の動線などを排し、リビングなどから綱がるような部屋配置にすれば、エアコン1台でほぼ全部屋を賄うことはできるでしょう。
部屋を閉め切ってしまえばそうも行かないでしょうが、なるべく部屋のドアを締め切りにはしないようにする環境にしてしまう、というのも閉じこもり予防と言えます。
ただし、お子さんの受験シーズンには勉強に集中できる環境を用意してあげることも必要かと思います。
子ども部屋のエアコンについてはご家族の方針にもよりますので、一概にも言い切れないことではありますが、
一つの意見として覚えておいてください。
事実、シンクホームでは子ども部屋にエアコンを設けるケースはほとんどないと言っても過言ではありません。
・そもそも動線を整える
玄関入ってすぐに自身の部屋に直行とならないように、リビングを通らないと自分の部屋に向かえないような動線にしましょう。
このことについても世間一般的に浸透した考えかとは思いますが…
一度も顔も見ずに部屋に行くことができないようにすることで、コミュニケーションを取る機会を少しでも多くすることが大切です。
また、対面キッチンにする、ということも検討しましょう。
料理をしながらも、リビングで過ごす家族とコミュニケーションが取りやすい、また、手伝いなどの家事参加をしやすい環境にすることで、家族間がオープンな関係になりやすく、閉じこもり予防となります。
いかかでしょうか?
大まかにポイントを説明させていただきました。
他には、窓の配置など、日当たりはあまり深く考えないことです。
すでにお話した通り、あまり快適な部屋にはしないことです。
極端な話、少し不快に感じる部屋にしてしまえば、あまり自室こもらずに、家の中でもっとも快適なリビングに出てくるように、否が応でもなるのではないでしょうか?
だからと言って、本当に寝るだけの部屋にしてしまうのも、子どもの個性をつぶしてしまう可能性もあるので気を付けましょう。
自分の部屋とは、子どもにとっては“なわばり”とも呼べる特別な空間です。
その子の好きなものを飾れたり、自分だけの部屋という特別感を感じられるように、子どもの個性を尊重できるような空間作りを心掛けましょう。
私たちが平屋をすすめる理由
私たちは、平屋を推奨しています。
「だったら、マンションでも同じじゃない?2階がないワンフロアだし…」
もちろん、マンションでのワンフロアの暮らしも平屋と同様の生活スタイルと言えます。
ですが、一般的なマンションの間取りは、玄関から入って片方に洗面・浴室があって、もう片方に一部屋、奥にリビングと主寝室といったイメージではありませんか?
そういった間取りであれば、先ほどお話した「引きこもりやすい間取り」となってしまいます。
もちろん、全てのマンションの間取りがそうと決まっている訳ではありませんが…
引きこもりになりにくい要素に、ストレスを感じにくい環境というものもあります。
マンションだから悪い、戸建てだから大丈夫、という話ではありませんが…
階下に対しての気遣いや周辺環境などで、イライラしたりしてしまうのであれば、それがストレスに繋がります。
少しでもイライラを軽減して、のびのびと生活ができる環境にすることも、家族仲を良くするための一つの方法と言えます。
平屋の最大の魅力とは「家族の気配を感じることができること」です。
お互いのプライバシーを尊重しつつも、気配を感じることで、孤独にならず安心感を得られる空間。
そして、戸建てだからのびのびと暮らすことができる。
お庭でバーベキューをやりたいと考えるお客様が多いですが、マンションでは難しいでよね。
平屋は高いとも言われています。
実際の費用として、大きく掛かる部分は屋根と基礎です。
同じ床面積の2階建てと平屋なら、平屋の方が屋根と基礎部分は大きくなります。
だから、平屋の方が割高と言われています。
ですが、同じ生活空間だとして、2階建てと平屋で同じ床面積にする必要はありません。
そもそも平屋に階段はありませんから、その分のコストは安く済みます。
他には廊下などの余計な動線を無くせば、その分更に浮きます。
よくチラシなどでみる建売住宅などだと床面積35坪程度で販売されているイメージかと思います。
ですが、平屋であれば30坪で建てても十分広い家になります。
子ども部屋の広さについて先ほどお話しましたが、各居室を4畳半やそれ以下などに抑えれば、さらにコンパクトに建てることができます。
もちろん、割安か割高かで決めるのであれば、平屋は割高です。
しかし、上手に間取りを整理して、どんな暮らしをしたいのか、家族それぞれの暮らし方を考慮して無駄なく配置を考えていけば、コストを抑えつつも理想の平屋にすることは可能です。
そして、コンパクトに建てることで、より家族間の繋がりを感じやすい環境にすることができると言えます。
家族間のコミュケーションを取りやすく安心感の得られる環境、そして掃除や家事がラクな暮らしやすい平屋でストレス軽減のできる平屋暮らし…
せっかく家づくりを考えているのであれば、ストレスなく、ずっと笑顔で暮らせる平屋暮らしを、私たちはオススメします。
おわりに
私たちは、平屋を推奨しています。
平屋を推奨するシンクホームで私が建てた家、アマーレは2階建てです。
ですが、大きな吹き抜けで空間が繋がり、家族間の繋がりを大切にした「平屋暮らし」を可能としています。
何度も言葉を変えてお伝えしておりますが、大切なことは「どんな暮らしをしたいのか」「どんな家族で在りたいのか」です。
家づくりのベースとなる考え方が…
外観のイメージ?
暮らしやすさ・使いやすさ?
趣味の充実?
学校区や周辺環境などの土地・立地?
様々な考え方がご家族それぞれにあることでしょう。
その中で、完全平屋が合うお客様もいらっしゃれば、アマーレのような家が理想の方、はたまた完全2階建てがベストの方もいらっしゃいます。
また、「引きこもりになりにくい子ども部屋」のお話もさせていただきました。
お話したことは、絶対ではありませんし、強制するものでもありません。
大事なことは家族間のコミュニケーションがとれていることではないでしょうか?
あなたがこれから建てる家のイメージがどんなものであるのかは分かりません。
その家のイメージを考える上で、家族間の繋がりを大切にした「平屋暮らし」についても、考えてみませんか?
私の家が絶対に正解とは、もちろん言い切れませんが…
少なくとも、私の家では子ども達はのびのびと毎日楽しく過ごしていますし、笑顔の絶えない家になっています。
元気に騒ぎすぎて怒ることもありますが…
今の家が、家族そろって大好きです。
暮らしやすい間取りについて説明したブログ記事です。
こちらもご参考ください。
↓↓↓
【実例付き】家事ラク・子育てしやすい間取りとは?‐『暮らしやすさ』を考える‐